お知らせ

関西倫理学会_2023年度大会の開催

2023年10月28日(土)から29日(日)にかけて、龍谷大学大宮学舎東黌(とうこう)の301教室ならびに302教室において、関西倫理学会の2023年度大会が開催されました。
個人研究発表(15)と依頼発表(1)が行われたほか、「ELSIと倫理学」をテーマとするシンポジウムが開催されました。
本学からは、丸山徳次名誉教授(龍谷哲学会元会員)が、「探究としてのモラル――戸坂潤の道徳理論」と題した個人研究発表を行いました(以下はその写真です)。

関西倫理学会の今後の益々の発展を祈念するとともに、開催にご協力くださった皆さまに感謝いたします。

クリスティン・シュレイダー=フレシェット博士の2023年(第30回)コスモス国際賞受賞

公益財団法人「国際花と緑の博覧会記念協会」が、「第30回コスモス国際賞」を、クリスティン・シュレイダー=フレシェット博士(ノートルダム大学名誉教授(哲学、生物科学))に贈ることが、2023年7月12日に発表されました。

この賞は、「花の万博の基本理念『自然と人間との共生』に沿った業績」を対象に贈られます。

丸山徳次本学名誉教授(龍谷哲学会元会員)も共訳者のひとりとなった編著『環境の倫理』(晃洋書房)内の論考や、主著の一つ『環境正義――平等とデモクラシーの倫理学――』(勁草書房)のなかで、シュレイダー=フレシェット博士が、「誰もが公正に扱われ、健全な環境で暮らせる社会の実現を目指す際に不可欠な概念「環境正義」を構築し、とりわけ、将来世代の環境問題が現世代にとっても重要であるという「世代間公平」をいち早く提唱した」(報道提供資料)ことから、今回、コスモス国際賞が、同博士に贈られることになりました。

授賞式は、2023年11月8日(水)に、住友生命いずみホール(大阪市中央区)で行われ、
その後、記念講演会が、2023年11月11日(土)に、京都大学で開催される予定です。

シュレイダー=フレシェット博士、まことにおめでとうございます。

哲学科哲学専攻の紹介(「龍谷大学文学部パンフレット2024」他)――龍谷大学文学部哲学科哲学専攻への進学を検討中の皆さまへ――

Ⅰ.「龍谷大学文学部パンフレット2024」が出来上がりました。
そのPDFファイルをダウンロードしてご覧いただけます。
また他学部のパンフレットや就職・進路データも、大学ホームページや、龍谷大学受験生向けアプリru navi(アールユーナビ)からダウンロードしてご覧いただけます。

Ⅱ.哲学科哲学専攻の学生の学びを体験できるムービーを集めてみました。
ミュージカルから学んだ、言葉のチカラ。(2017.05.25)
哲学と能楽から、先人たちの知恵を学ぶ。(2018.05.18)
伊藤ゼミ授業風景(2017.05.25)※伊藤教授は2020年3月に定年退職いたしました。

哲学専攻での初年次の学びを紹介するムービーや、哲学専攻の紹介サイト、それに哲学専攻の1年生の学びの紹介を含む2022年度のお知らせとあわせて、是非ご覧ください。

Ⅲ.龍谷大学の入試情報全般(オープン・キャンパスを含む)を紹介するサイトや、入試情報(入試ガイド・入試要項など)を紹介するサイトも、ご参照ください。

【翻訳書刊行の紹介】伊藤邦武ほか責任編集(2020)『世界哲学史』(全8巻・別巻1)、筑摩書房のハングル語版

伊藤邦武 日本学士院会員・京都大学名誉教授(龍谷哲学会元会員)が責任編集者のひとりを務めた、
筑摩書房創業80周年記念出版『世界哲学史』(全8巻・別巻1)が、
ハングル語に翻訳され、b-Books社から、2023年5月に刊行されました。

龍谷大学文学部哲学科哲学専攻の山口雅広 准教授(龍谷哲学会会員)が執筆した、
第4巻第2章「トマス・アクィナスと托鉢修道会」
および第6巻第5章「啓蒙と宗教」も、
また龍谷大学経営学部の竹内綱史 教授(龍谷哲学会会員)が執筆した、
第7巻第3章「西洋批判の哲学」も、
このハングル語版『世界哲学史』に収められています。

関心をおもちの方は、ぜひご覧になってください。

b-Books社による『世界哲学史』(全9巻)のリスト


日本語版の紹介

責任編集者のひとり納富信留 東京大学大学院人文社会系研究科教授による日本語版第1巻序章
納富信留教授による自著解説

責任編集者のひとり中島隆博 東京大学東洋文化研究所教授へのインタヴュー記事「ちくま新書の「世界哲学史」シリーズ好調 哲学とは何か、非西洋の視点から問う」

出口治明氏による日本語版への書評「新書で読む東西の哲学の地平」

『日本経済新聞』による日本語版の紹介記事「哲学、中国史…大型シリーズ続々 「教養色」押し出した新書が活況」

以上です。

【新刊紹介】スピノザ(2023)『スピノザ全集 第Ⅰ巻 デカルトの哲学原理 形而上学的思想』、松田克進・平松希伊子・鈴木泉訳、岩波書店。

龍谷大学文学部の松田克進教授(龍谷哲学会会員)が訳者の一人となって、2023年6月に、岩波書店から、スピノザ(1632-1677)の『デカルトの哲学原理』の新訳を出版しました。

同書とその付録『形而上学的思想』を収めた『スピノザ全集 第Ⅰ巻』の、出版社による内容説明は以下のとおりです。

「1663年、スピノザの名を冠して生前に公刊された唯一の著作。『デカルトの哲学原理』はデカルト哲学の再構成であり、その付録『形而上学的思想』は近世スコラ学の形式によりデカルト形而上学の展開を試みる。スピノザは当時逆風にさらされていたデカルト主義を自らの哲学の堡塁とし、本作品によって哲学研究者として「デビュー」した」。

内容説明は以上のとおりです。

この『スピノザ全集 第Ⅰ巻』には、松田教授が、共訳者の平松希伊子教授とともに記した『デカルトの哲学原理』の「解説」も収められています(255頁から298頁まで)。

関心をおもちの方は、ぜひご覧になってください。

以上です。

【新刊紹介】松田克進(2023)『スピノザ学基礎論 スピノザの形而上学 改訂版』、勁草書房。

龍谷大学文学部の松田克進教授(龍谷哲学会会員)が、2023年5月に勁草書房から、『スピノザ学基礎論 スピノザの形而上学 改訂版』を出版しました。

出版社による同書の内容説明は以下のとおりです。

「多面的なスピノザ思想を読解するために──『エチカ』は前から順に読み進めても理解できない。第1部に出てくる基本概念の意味論的種明かしが第2部の頭で行われるからである。本書は、ここを集中的・徹底的に分析し、『エチカ』の基本概念かつスピノザの世界像の基礎・土台・根底でもある「実体」「属性」「様態」を明らかにする」。

同書の内容説明は以上のとおりです。

同書は、副題からも分かるように、松田教授が2009年6月に昭和堂から出版した『スピノザの形而上学』の改訂版になります。
どのような改訂が本書に施されているか、また本書がどのような特徴のある研究書であるかは、出版社から公開されている同書の「はじめに」からも確認できます。

関心をおもちの方は、ぜひご覧になってください。

以上です。

【新刊紹介】伊原木大祐・竹内綱史・古荘匡義編(2023)『3STEPシリーズ 宗教学』、昭和堂。

龍谷大学経営学部の竹内綱史准教授(龍谷哲学会会員)と社会学部の古荘匡義准教授が共編著者となった『3STEPシリーズ 宗教学』が、2023年4月に、昭和堂から出版されました。

出版社による同書の内容説明は以下の通りです。

生きる助けともなれば、苦悩の元凶ともなる宗教。
人類の誕生以来存在し続けてきた宗教。
人間はなぜ宗教という営みをするのか?
何が宗教を形作ってきたのか?
現代社会の宗教はどのような状況にあるのか?
3ステップで読者自らを問いへと誘い、宗教学の面白さと奥深さを伝える入門書。

また同書の目次は以下の通りです。

序 章 宗教学への招待――宗教を学問する 竹内綱史

第Ⅰ部 宗教について考えるために
第1章 生と死の意味――この世の生に意味はあるか 竹内綱史
第2章 悪の問題――無関係ではいられない熱い問題 根無一行
第3章 宗教と倫理――宗教を問い直す/倫理を問い直す 重松健人

第Ⅱ部 宗教学の基本テーマを学ぶ
第4章 宗教と各種データ
      ――宗教学における量的調査との向き合い方 松野智章
第5章 宗教と呪術――異質なものへと開かれるために 伊原木大祐
第6章 祈りと宗教体験――宗教の本質を求めて 古荘匡義
第7章 神話の問題――現代人にとっての神話とは 後藤正英
第8章 儀礼と祭り――単調な日々に変化をもたらすもの 鶴真一

第Ⅲ部 宗教学の最新テーマを学ぶ
第9章 宗教と世俗――私たちは世俗的な時代に生きているのか 坪光生雄
第10章 宗教とツーリズム――なぜ聖地は増え続けるのか 岡本亮輔
第11章 宗教とスピリチュアリティ
      ――宗教のようで宗教でない多様な思想と実践 河西瑛里子
第12章 宗教とジェンダー
      ――変わりゆく社会における宗教の役割 猪瀬優理
第13章 宗教と政治
      ――フランスのライシテと日本の政教分離から考える 田中浩喜
第14章 宗教と科学――両者は対立するか,調和するか 藤井修平

終 章 宗教学のこれから
      ――「宗教とは何か」という問いを考え直す 下田和宣

関心をおもちの方は、ぜひご覧になってください。
以上です。

【新刊紹介】入谷秀一(2023)『感動を、演技する――フランクフルト学派の性愛論』、晃洋書房。

龍谷大学文学部の入谷秀一准教授(龍谷哲学会会員)が、2023年2月に、晃洋書房から、『感動を、演技する――フランクフルト学派の性愛論』を出版しました。

出版社による同書の内容説明は以下の通りです。

「「私たちは批判理論をフランクフルトから引き離さなければならなかった」
(J・バトラー)
フランクフルト学派の男たちは愛や性、エロス、身体について何を語り、何を語らなかったか。
一世紀にわたる論争史をふりかえり、彼らの知られざる苦悩、葛藤、欲望、そして女たちとの傷だらけの「交わり」に光を当て、身体化する批判理論、演技する弁証法の可能性を模索する。」

また同書の目次は以下の通りです。

序論にして結論
第Ⅰ部 動じぬ男たち
第1章 アドルノ、そして「女々しき男たち」のイマーゴ
第2章 H・マルクーゼ、そしてオナニストたちのユートピア
第3章 ハーバーマス、そして「一般化された他者」
第4章 ホネット、そして闘争なき「承認をめぐる闘争」

第Ⅱ部 アドルノの動揺
第5章 女たちの影、女という影――アドルノセクシュアリティを覗く(1)
第6章 エロスと弁証法――アドルノセクシュアリティを覗く(2)
第7章 笑うアドルノ――あるカバと猟犬の物語

第Ⅲ部 振動する語り
第8章 承認・苦悩・バイオグラフィー―批判理論の現在
第9章 理想的読者とは誰か―コンステラツィオーン風に
第10章 意味が立ち上がるとき―ポスト近代的な語りの布置
  
関心をおもちの方は、ぜひご覧になってください。

以上です。

2023年度の入学式・クラス会、ならびに新入生歓迎プログラムが開催されました

2023年度の学部生の「入学式」が、2023年4月1日土曜日に開催されました。
新入生の皆さん、まことにおめでとうございます。
フォト・ギャラリー

翌日4月2日日曜日には、学科専攻ごとに「クラス会」が開催され、クラス担任からの挨拶もありました。

そのご学科専攻を超えた文学部全体の「新入生歓迎プログラム」が催され、親睦を深めることができました。

失礼いたします。

【新刊紹介】荒畑靖宏・吉川孝編著(2023)『あらわれを哲学する 存在から政治まで』、晃洋書房。

2023年3月に、晃洋書房から、荒畑靖宏・吉川孝編著『あらわれを哲学する 存在から政治まで』が、出版されました。
斎藤慶典慶應義塾大学文学部教授の定年退職を記念して、齋藤先生に捧げるべく編まれた論文集です。

出版社による同書の内容説明は以下の通りです。

「現象学の無限の可能性
すべてはあらわれざるをえない。
世界は、その根本のところで、<なにかが・なにかに対して・なにかとしてあらわれる>というあり方をしているのではないか。これが私たちの直観である。そしてこの直観は、さらなる哲学的探求へと開かれていく。」

同書は全5部全16章からなりますが、そのうち第3部第9章「哲学は遅れて メルロ=ポンティと構造の問い」を、龍谷大学文学部の小林徹准教授(龍谷哲学会会員)が執筆しました。

目次」を、出版社のホームページからお読みいただけます。
関心をおもちの方は、ぜひご覧になってください。

以上です。