お知らせ

【シンポジウム】「西洋中世の動物を巡る思想と言説」(主催:科学研究費基盤研究(C)「13世紀前後の西欧における人、動物、動物表象の関係性を巡る学際的研究」(課題番号:24K03801)思想・言説班)

科学研究費基盤研究(C)「13世紀前後の西欧における人、動物、動物表象の関係性を巡る学際的研究」(24K03801)の思想・言説班が、
シンポジウム「西洋中世の動物を巡る思想と言説」を、
2026年3月25日(水)13時15分から18時まで、龍谷大学大宮キャンパス東黌301教室において開催いたしました。

◯概要
 本研究は 13 世紀を中心とし、その前後の時代を射程に入れながら、西欧中世における人と動物の関係を探るものです。中世における動物論的転回が起きたともされる同時代について、二つの観点からアプローチしています。第一には表象の領域で、文学や写本挿絵における動物を巡る表現を扱っています。第二には言説の領域で、現実における人と動物との関わりや、同時代における動物を巡る規範や理論を扱っています。両者を統合することで、人間中心主義的と一般化されがちな中世の動物観について分析し、学際的にその特徴と意義を明らかにすることを目指しています。

 本シンポジウムは、本研究の二年目の締めくくりとして、思想班・言説班のメンバーを中心に、古代ギリシア・ローマ思想をご専門とされている金澤修氏をゲストにお呼びして、第二年度の研究報告をするものです。それぞれの研究の進捗状況を報告した後、本研究プロジェクトにおける表象班のメンバー、会場の参加者と討論を行います。

◯プログラム
高名康文(成城大学)「主催者挨拶」

金澤修(東京都立大学)「オルタナティブとしてのミツバチ、フリンジ(周辺)としてのイヌアリストテレスの「ポリス的動物」とロゴス機能をめぐって」
山口雅広(龍谷大学)「人間と動物のあいだ―アルベルトゥス・マグヌスの動物論における境界の規準と多層化―」
頼順子(佛教大学)「13~14世紀フランスの史書と動物―ヴァンサン・ド・ボーヴェ『歴史の鑑』と『フランス大年代記』を例に―」

「全体討論」

お足元の良くないなか遠くから足をお運びくださった皆さま、ならびに討論に加わってくださった皆さまに、厚く御礼を申し上げます。
失礼いたします。

【新刊紹介】竹内綱史編著『ペシミズムの時代とニーチェ』昭和堂。

2025年3月31日に、龍谷大学経営学部の竹内綱史教授(本学会会員)の編著が刊行されます。

『ペシミズムの時代とニーチェ』
「ペシミズムの文脈からニーチェ哲学を再検討する。「この世は生きるに値するのか」という問いを現代へ引き寄せて考察する」(出版社ホームページ

【目次】
はしがき
凡例

第Ⅰ部 19世紀のペシミズム
第1章 ショーペンハウアーのペシミズム 
      (クリストファー・ジャナウェイ/竹内綱史訳・解題)
第2章 ショーペンハウアーはペシミストか?
    ――フレデリック・バイザー論駁(齋藤智志)
第3章 ショーペンハウアーの倫理学と救済論
    ――ショーペンハウアー宗教哲学の一側面(竹内綱史)
第4章 ショーペンハウアーの遺産(フレデリック・C・バイザー/大山真樹訳・解題)
付 論 復讐心の超越的満足 
    ――『生の価値』付録2
      (オイゲン・デューリング/谷山弘太監訳・解題/大山真樹・竹内綱史訳)

第Ⅱ部 ニーチェとペシミズム
第5章 禁欲主義と力への意志
    ――ニーチェとオイゲン・デューリングの対決
      (アルド・ヴェントゥレッリ/井西弘樹訳・解題)
第6章 デューリングとニーチェ
    ――『生の価値』から『人間的、あまりに人間的』へ(井西弘樹)
第7章 「ルサンチマン」と「正義」
    ――ニーチェ哲学における「強者」について(谷山弘太)
第8章 自由な社会のための哲学とニーチェの正義
    ――ニーチェの敵対者に疎外された私たちの正義(大山真樹)
第9章 ニーチェの道徳批判とニヒリズム
    ――意味ある人生とは必然的に不道徳なのではないか?(竹内綱史)

第Ⅲ部 現代のペシミズム
第10章 デイヴィッド・ベネター
    ――現代のショーペンハウアー主義者
      (オリヴァー・ハーリッヒ/谷山弘太訳・解題)
第11章 反出生主義をめぐって
    ――ショーペンハウアーとニーチェ(竹内綱史)
第12章 ニーチェとフェミニズム
    ――近代的二元論への批判の試み(生島弘子)
第13章 人生の意味に関するゲーム説の提唱
    ――ニーチェ的発想に基づいて(新名隆志)

あとがき
索引
執筆者・訳者紹介

関心をお持ちの方は、是非、書店などで手に取ってご覧ください。
今回の新刊紹介は以上です。

『龍谷哲学』第52号が刊行されました

2025年3月10日に『龍谷哲学』第52号が刊行されました。
目次(一部抜粋)は以下の通りです。

特別寄稿「回想の時を迎えて――若人への伝言」・・・平松希伊子
特集「勉強会案内」
2025年度優秀レポート 2本
2024年度優秀卒業論文 3本

以上です。失礼いたします。

『龍谷哲学論集』第40号が刊行されました

2026年1月31日に『龍谷哲学論集』第49号が刊行されました。
目次は以下の通りです。

論文
山口 雅広「リン・ホワイト・ジュニアのキリスト教批判は、トマス・アクィナスの思想に当てはまるか――『神学大全』を中心とする人間による動物支配とその制限――」
小林 徹「閾を越えること――フィリップ・デスコラ『自然と文化を越えて』の静かな抵抗――」
田中 龍山「二つの徳の序列化――「節度ある感情(メトリオパテイア)」と「感情のない状態(アパテイア)」をめぐって――」

以上です。失礼いたします。

【翻訳書刊行の紹介】伊藤邦武ほか責任編集(2020)『世界哲学史』(全8巻・別巻1)、筑摩書房の中国語簡体字版

【文学部】

伊藤邦武 本学文学部元教授が責任編集者のひとりを務めた、筑摩書房創業80周年記念出版『世界哲学史』(全8巻・別巻1)の中国語簡体字版が、東方出版社(东方出版社)から、2025年1月に刊行されました。

本学文学部哲学科哲学専攻の山口雅広 准教授(本学会会員)が執筆した、第4巻第2章「トマス・アクィナスと托鉢修道会」および第6巻第5章「啓蒙と宗教」も、本学経営学部の竹内綱史 教授(本学会会員)が執筆した、第7巻第3章「西洋批判の哲学」も、この中国語簡体字版『世界哲学史』に収められています。

関心をおもちの方は、ぜひご覧になってください。

日本語版の紹介
https://www.chikumashobo.co.jp/special/world_philosophy/
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-6005.html

ハングル語版の紹介
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-12956.html

中国語繁体字版の紹介
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-16520.html

責任編集者のひとり中島隆博 東京大学東洋文化研究所教授へのインタヴュー記事
https://book.asahi.com/article/13448671

出口治明氏による日本語版への書評
https://book.asahi.com/article/13109613




以上

【開催のお知らせ】中世哲学を読むアガンベンを読む

「中世哲学を読むアガンベンを読む」
2025年11月7日(金)18時~20時半

企画趣旨
 イタリアの哲学者ジョルジョ・アガンベン(1942-)は、その著作が多くの言語に翻訳され、当初は美学への関心が中心にある哲学者として受容されましたが、近年では政治哲学の分野でも反響を呼んできました。このように著作が多方面にわたるアガンベンですが、彼は自身の議論において、しばしば西洋中世における哲学や神学著作を重要な個所で引用し、議論の中核で用いています。ただその際に、彼の独自の議論の文脈で引用・解釈されることもあってか、中世哲学研究者からの言及はあるものの、正面切っての読解はあまりなされてこなかったように思われます。
 2025年6月に邦訳が刊行された『最初の哲学、最後の哲学』(岡田温司訳、原著2023年)でもまた、第一哲学としての形而上学が、アリストテレスから最終的にカント、ハイデガーへと受け渡されていくなかで、中世において変形されていく姿が中盤で重要な役割を演じています。そのため同書の邦訳刊行の機会に、アガンベンが読んだ中世に対して、中世哲学研究者はどう応答するのか、しうるのか、同書翻訳者であり日本におけるアガンベン紹介の第一人者である岡田温司京都大学名誉教授をお迎えし、現在、中世哲学を読む意義とは何かを視野に入れながら、中世哲学会の前夜祭的なものとして実施したいと考えています。少しだけ早く京都入りし、ご参加いただけましたら幸いです。

詳細
 企画名:中世哲学を読むアガンベンを読む
 主催:科研費基盤研究(C)(課題番号 22K00105)、若手研究(課題番号 23K12004)
 後援:龍谷大学・世界仏教文化研究センター
 日時:2025年11月7日(金)18:00~20:30(開場17:30)
 場所:龍谷大学・大宮キャンパス 東黌301講義室
 (17:30開場)
  18:00 趣旨説明、アガンベンと言語(仮) 関沢和泉(東日本国際大学)
  18:30 アガンベンと摂理(仮) アダム・タカハシ(関西学院大学)
  19:00 アガンベンと存在(仮) 山内志朗(慶應義塾大学)
  19:30 応答 岡田温司(京都大学)
  20:00 質疑と討論

参加方法等
 参加は無料ですが、会場整理の都合もあるため、かならず事前に(11月5日(水)12時までに ※ 登録期限を11月6日(木)12時まで延長しました)オンラインフォーム
https://forms.gle/8VLSi24aVZkHEToCA
から、ご登録ください。
 なお、配信(参加人数により Zoom ないし YouTube)を予定していますが、実験的なものとなるため、途中中断も含め、配信(及び品質)は保証できません。
※ 一度登録した後に変更の場合は、再度フォームをお送りください。

哲学科哲学専攻の紹介(「龍谷大学文学部パンフレット2026」他)――龍谷大学文学部哲学科哲学専攻への進学を検討中の皆さまへ――

Ⅰ.「龍谷大学文学部パンフレット2026」が出来上がりました。
そのPDFファイルをダウンロードしてご覧いただけます。
また他学部のパンフレットや就職・進路データも、大学ホームページや、龍谷大学受験生向けアプリru navi(アールユーナビ)からダウンロードしてご覧いただけます。

Ⅱ.哲学科哲学専攻の学生の学びを体験できるムービーを集めてみました。
ミュージカルから学んだ、言葉のチカラ。(2017.05.25)
哲学と能楽から、先人たちの知恵を学ぶ。(2018.05.18)
伊藤ゼミ授業風景(2017.05.25)※伊藤教授は2020年3月に定年退職いたしました。

哲学専攻での初年次の学びを紹介するムービーや、哲学専攻の紹介サイト、それに哲学専攻の1年生の学びの紹介を含む2023年のお知らせ2022年のお知らせとあわせて、是非ご覧ください。

Ⅲ.龍谷大学の入試情報全般(入試情報・受験生向けイベントなど)を紹介するサイトや、入試情報(入試制度・過去問など)を紹介するサイトも、ご参照ください。

Ⅳ. 誌上「模擬授業」に相当する原稿を集めてみました。
そのPDFファイルをダウンロードしてご覧いただけます。
山口雅広(2021a)「『ロミオとジュリエット』を哲学する!――この恋愛悲劇はどのようなカタルシスを達成するというのか?――」、『龍谷哲学』編集委員会(編)『龍谷哲学』第47号、1-7頁。
山口雅広(2021b)「哲学の学びは社会の役に立つか?」、『龍谷哲学』編集委員会(編)『龍谷哲学』、第47号、8-12頁。
山口雅広(2023)「環境問題と倫理学」、『龍谷哲学』編集委員会(編)『龍谷哲学』第49号、10-12頁。
山口雅広(2025a)「キャリアと哲学」、龍谷大学文学部(編)『文学部で学ぶということ』、16-17頁。
山口雅広(2025b)「デカルトとパスカル――科学革命に直面した哲学者たち――」、 『龍谷哲学』編集委員会(編)『龍谷哲学』第51号、18-23頁。

以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

【開催のご報告】中世哲学ワークショップ_照明説とは何か?――ボナヴェントゥラの認識論への招待――

2025年6月27日金曜日午後に、表題のワークショップにおいて、山口雅広文学部准教授(本学会会員)が、ボナヴェントゥラの照明説に関する発表をいたしましたことを、ご報告いたします。

以上です。失礼いたします。

【開催のご報告】2025年度 龍谷大学哲学科哲学専攻 研究報告会

下記の通り、2025年6月18日水曜日午後に、表題の研究報告会を開催いたしましたことを、ご報告いたします。

(1)大学院生による報告
①13時30分~13時50分「言語ゲーム論における「生活形式」解釈」檜垣元一氏
②13時50分~14時10分「ジル・ドゥルーズによる超越論的哲学の再構成」福田光喜氏
③14時10分~15時00分「自己犠牲は倫理的に基礎づけられるか――ヤスパースの〈超政治的なもの〉をめぐって」岩津朋香氏
④15時15分~16時05分「プロティノスのイデア論における〈一なる多〉」和氣清華氏

(2)2024年度国外研究員研究成果報告
16時05分~16時45分「西洋中世の三つの思潮」山口雅広氏

日時・開催方式
2025年6月18日(水)
13時30分~16時45分
対面(龍谷大学大宮学舎南黌106, 108)・オンライン(Google Meet)開催

以上です。失礼いたします。