伊藤邦武先生が日本学士院会員として選定されました
2018年12月12日開催の日本学士院第1124回総会において、龍谷大学文学部教授・龍谷哲学会会員でもおられる伊藤邦武先生(哲学)が、日本学士院会員として選定されました。近年、龍谷大学文学部に所属された先生で日本学士院会員として選定された方には、薗田坦先生(西洋近世哲学史・宗教哲学)、小林道夫先生(西洋近世哲学・科学哲学)がおられます。伊藤先生、おめでとうございます。
2018.12.12 日本学士院会員の選定について(日本学士院)
以下は新聞報道です。
学士院新会員に9人=ノーベル賞の大隅氏ら
2018年12月12日 17時48分 時事通信
日本学士院(塩野宏院長)は12日、2016年にノーベル医学生理学賞を受賞した大隅良典東京工業大栄誉教授(73)ら9人を新会員に選んだ。
学士院会員は、学術上の功績が顕著な科学者から選定される特別職の国家公務員。会員数は人文科学66人、自然科学70人の計136人となった。
新会員の主な業績は次の通り。(敬称略)
深沢 克己(ふかさわ・かつみ)京都産業大客員教授。ヨーロッパの経済発展を国際商業史の視点から見ることで、西洋近世史研究に革新をもたらす。フリーメーソン史研究でも先鞭(せんべん)をつけた。東京都文京区出身。69歳。
松浦 純(まつうら・じゅん)東京大名誉教授。マルティン・ルター最初期の注記集を刊行し、ルター研究の基礎を築き直した。愛知県春日井市出身。69歳。
伊藤 邦武(いとう・くにたけ)龍谷大教授。プラグマティズムやフランス認識論の考究を通じ、哲学上の重要問題に新たな光を当てた。神奈川県横須賀市出身。69歳。
根岸 哲(ねぎし・あきら)神戸大特命教授。独占禁止法を中心とする経済法を、法律学の一分野として確立させる上で主導的な役割を果たす。神戸市出身。75歳。
中山 信弘(なかやま・のぶひろ)東京大名誉教授。知的財産法の解釈、制度見直しの方向を示し、財産的情報の保護法として私法体系の中に位置付け理論的基礎を提供した。浜松市出身。73歳。
大塚 啓二郎(おおつか・けいじろう)神戸大特命教授。アジア、アフリカを中心に開発経済学者として調査・分析を行い、緑の革命などの研究で高い業績を挙げた。東京都練馬区出身。70歳。
大隅 良典(おおすみ・よしのり)東京工業大栄誉教授。細胞内で不要となったたんぱく質を分解、リサイクルする「オートファジー」(自食作用)の分子機構を明らかにし、生命科学や医学の進歩に貢献した。福岡市出身。73歳。
鈴木 啓介(すずき・けいすけ)東京工業大教授。抗生物質など生理活性天然有機化合物の全合成研究を行い、数々の全合成を実現した。神奈川県茅ケ崎市出身。64歳。
丸山 利輔(まるやま・としすけ)石川県参与。主要河川の流域全体における用水の需要と供給を体系的に分析し、循環利用の方策を立案した。岐阜県郡上市出身。85歳。
以上です。