お知らせ

【新刊紹介】『西洋古典名言名句集』、西洋古典叢書編集部編、田中龍山他訳、京都大学学術出版会。

龍谷大学文学部の田中龍山教授(龍谷哲学会会員)の翻訳書からの名言名句の抜粋を含む『西洋古典名言名句集』が、2023年12月に京都大学学術出版会から刊行されました。

同書においては、京都大学学術出版会から刊行されている『⻄洋古典叢書』より、現代の私たちの心をうつ名言、名句を選びまとめられています。
名言、名句の数は1,000余りに及びます。以下のリンク先「目次」にあるように、重要語句には簡易な説明と関連のコラムが加えられており、座右におすすめの1冊となっています。

推薦文・目次

関心をおもちの方は、ぜひご覧になってください。

以上です。

2023年度第3回『龍谷哲学』編集委員会が開催されました

2023年12月6日に2023年度3回目となる『龍谷哲学』編集委員会が開催されました。
『龍谷哲学』の特集記事の校正作業や表紙写真の検討作業が進められました。
新しい『龍谷哲学』第50号は、2024年3月に刊行予定です。
刊行をどうぞお楽しみに!

編集風景_1

編集風景_2

1年生後期のゼミでグループ・プレゼンテーションを実施

「哲学基礎演習ⅠB」(龍谷大学文学部哲学科哲学専攻の1年生が受講)では、今年度、バートランド・ラッセル(1872-1970)の『哲学入門』にもとづいて、観念論と実在論の対立を検討したり、面識による認識とは何かを明らかにしたりする、グループワークを行いました。イ組(山口雅広担当クラス)では、その成果をパワーポイントにまとめ、11月14日にはその第一回目の発表を行いました。

受講者は、発表の準備や当日の質疑応答をとおして、知識の理論にかんする個々人の理解を深めたり、チームで発表を準備したり、わかりやすく話すための工夫をしたりする、そうした重要な経験を積むことができました。今後のさらなる成長・活躍が期待されます(以下は、その発表と質疑応答の風景です)。



以上です。

【新刊紹介】『ヤーコブソン/レヴィ゠ストロース往復書簡』、小林徹訳、みすず書房。

龍谷大学文学部の小林徹准教授(龍谷哲学会会員)が翻訳した『ヤーコブソン/レヴィ゠ストロース往復書簡 1942-1982』が、2023年11月にみすず書房から刊行されました。

書誌情報、訳者あとがきは以下のとおりです。

みすず書房の書誌情報

新刊紹介(訳者あとがき)

関心をおもちの方は、ぜひご覧になってください。

以上です。

1年生後期のゼミでレポートの個人発表を実施

「哲学基礎演習ⅡB」(龍谷大学文学部哲学科哲学専攻の2年生が受講)では、今年度、ドイツの哲学者イマヌエル・カント(1724-1804)の『啓蒙とは何か』の批判的読解に取り組みました。
イ組(山口雅広担当クラス)では、この読解の成果を個別にレポートにまとめ、10月31日と11月7日に、その発表ならびに質疑応答を行いました。

受講者は、レポート作成のための作業や発表当日の質疑応答をとおして、西欧18世紀の「啓蒙」に関する理解を深めたり、その現代社会との関わりを考察したり、またわかりやすく話すための工夫をしたりする、そうした重要な経験を積むことができました。
今後のさらなる成長・活躍が期待されます(以下は、その発表と質疑応答の風景です)。

以上です。

関西倫理学会_2023年度大会の開催

2023年10月28日(土)から29日(日)にかけて、龍谷大学大宮学舎東黌(とうこう)の301教室ならびに302教室において、関西倫理学会の2023年度大会が開催されました。
個人研究発表(15)と依頼発表(1)が行われたほか、「ELSIと倫理学」をテーマとするシンポジウムが開催されました。
本学からは、丸山徳次名誉教授(龍谷哲学会元会員)が、「探究としてのモラル――戸坂潤の道徳理論」と題した個人研究発表を行いました(以下はその写真です)。

関西倫理学会の今後の益々の発展を祈念するとともに、開催にご協力くださった皆さまに感謝いたします。

クリスティン・シュレイダー=フレシェット博士の2023年(第30回)コスモス国際賞受賞

公益財団法人「国際花と緑の博覧会記念協会」が、「第30回コスモス国際賞」を、クリスティン・シュレイダー=フレシェット博士(ノートルダム大学名誉教授(哲学、生物科学))に贈ることが、2023年7月12日に発表されました。

この賞は、「花の万博の基本理念『自然と人間との共生』に沿った業績」を対象に贈られます。

丸山徳次本学名誉教授(龍谷哲学会元会員)も共訳者のひとりとなった編著『環境の倫理』(晃洋書房)内の論考や、主著の一つ『環境正義――平等とデモクラシーの倫理学――』(勁草書房)のなかで、シュレイダー=フレシェット博士が、「誰もが公正に扱われ、健全な環境で暮らせる社会の実現を目指す際に不可欠な概念「環境正義」を構築し、とりわけ、将来世代の環境問題が現世代にとっても重要であるという「世代間公平」をいち早く提唱した」(報道提供資料)ことから、今回、コスモス国際賞が、同博士に贈られることになりました。

授賞式は、2023年11月8日(水)に、住友生命いずみホール(大阪市中央区)で行われ、
その後、記念講演会が、2023年11月11日(土)に、京都大学で開催される予定です。

シュレイダー=フレシェット博士、まことにおめでとうございます。

哲学科哲学専攻の紹介(「龍谷大学文学部パンフレット2024」他)――龍谷大学文学部哲学科哲学専攻への進学を検討中の皆さまへ――

Ⅰ.「龍谷大学文学部パンフレット2024」が出来上がりました。
そのPDFファイルをダウンロードしてご覧いただけます。
また他学部のパンフレットや就職・進路データも、大学ホームページや、龍谷大学受験生向けアプリru navi(アールユーナビ)からダウンロードしてご覧いただけます。

Ⅱ.哲学科哲学専攻の学生の学びを体験できるムービーを集めてみました。
ミュージカルから学んだ、言葉のチカラ。(2017.05.25)
哲学と能楽から、先人たちの知恵を学ぶ。(2018.05.18)
伊藤ゼミ授業風景(2017.05.25)※伊藤教授は2020年3月に定年退職いたしました。

哲学専攻での初年次の学びを紹介するムービーや、哲学専攻の紹介サイト、それに哲学専攻の1年生の学びの紹介を含む2022年度のお知らせとあわせて、是非ご覧ください。

Ⅲ.龍谷大学の入試情報全般(オープン・キャンパスを含む)を紹介するサイトや、入試情報(入試ガイド・入試要項など)を紹介するサイトも、ご参照ください。

【翻訳書刊行の紹介】伊藤邦武ほか責任編集(2020)『世界哲学史』(全8巻・別巻1)、筑摩書房のハングル語版

伊藤邦武 日本学士院会員・京都大学名誉教授(龍谷哲学会元会員)が責任編集者のひとりを務めた、
筑摩書房創業80周年記念出版『世界哲学史』(全8巻・別巻1)が、
ハングル語に翻訳され、b-Books社から、2023年5月に刊行されました。

龍谷大学文学部哲学科哲学専攻の山口雅広 准教授(龍谷哲学会会員)が執筆した、
第4巻第2章「トマス・アクィナスと托鉢修道会」
および第6巻第5章「啓蒙と宗教」も、
また龍谷大学経営学部の竹内綱史 教授(龍谷哲学会会員)が執筆した、
第7巻第3章「西洋批判の哲学」も、
このハングル語版『世界哲学史』に収められています。

関心をおもちの方は、ぜひご覧になってください。

b-Books社による『世界哲学史』(全9巻)のリスト


日本語版の紹介

責任編集者のひとり納富信留 東京大学大学院人文社会系研究科教授による日本語版第1巻序章
納富信留教授による自著解説

責任編集者のひとり中島隆博 東京大学東洋文化研究所教授へのインタヴュー記事「ちくま新書の「世界哲学史」シリーズ好調 哲学とは何か、非西洋の視点から問う」

出口治明氏による日本語版への書評「新書で読む東西の哲学の地平」

『日本経済新聞』による日本語版の紹介記事「哲学、中国史…大型シリーズ続々 「教養色」押し出した新書が活況」

以上です。

【新刊紹介】スピノザ(2023)『スピノザ全集 第Ⅰ巻 デカルトの哲学原理 形而上学的思想』、松田克進・平松希伊子・鈴木泉訳、岩波書店。

龍谷大学文学部の松田克進教授(龍谷哲学会会員)が訳者の一人となって、2023年6月に、岩波書店から、スピノザ(1632-1677)の『デカルトの哲学原理』の新訳を出版しました。

同書とその付録『形而上学的思想』を収めた『スピノザ全集 第Ⅰ巻』の、出版社による内容説明は以下のとおりです。

「1663年、スピノザの名を冠して生前に公刊された唯一の著作。『デカルトの哲学原理』はデカルト哲学の再構成であり、その付録『形而上学的思想』は近世スコラ学の形式によりデカルト形而上学の展開を試みる。スピノザは当時逆風にさらされていたデカルト主義を自らの哲学の堡塁とし、本作品によって哲学研究者として「デビュー」した」。

内容説明は以上のとおりです。

この『スピノザ全集 第Ⅰ巻』には、松田教授が、共訳者の平松希伊子教授とともに記した『デカルトの哲学原理』の「解説」も収められています(255頁から298頁まで)。

関心をおもちの方は、ぜひご覧になってください。

以上です。