お知らせ

【新刊情報】バーナード・レジンスター『生の肯定 ニーチェによるニヒリズムの克服』(〈叢書〉ウニベルシタス)、岡村俊史、竹内綱史、新名隆志訳、法政大学出版局、二〇二〇年。

竹内綱史先生(本学経営学部准教授・龍谷哲学会委員)が訳者の一人となって翻訳された、レジンスター『生の肯定 ニーチェによるニヒリズムの克服』が、2020年3月に法政大学出版局から刊行されました。

本書の内容紹介・目次などについては、出版社のサイトをご覧ください。

以上です。

『龍谷哲学論集』第34号が刊行されました

【新刊情報】フィリップ・デスコラ『自然と文化を超えて』(〈叢書〉人類学の転回)、小林徹訳、水声社、二〇二〇年。

小林徹先生(本学文学部講師・龍谷哲学会委員)が翻訳された、フィリップ・デスコラ『自然と文化を超えて』が、2020年1月に水声社から刊行されました。

以下は順に同著の内容紹介、目次、デスコラの略歴になります。
ぜひ手に取ってみてください。

内容紹介
アチュアル族のインディオとの出逢いをきっかけに、地球規模で広がる四つの存在論を横断し、非人間をも包摂する関係性の分類学を打ち立てる――。
近代西洋が発明した「自然/文化」という二分法を解体し、人類学に“転回”をもたらした記念碑的著作。(本書帯より)

 私たちは野蛮ではない状態を文化と呼び、文明化されていない状態を自然と呼ぶ。しかし、自然と文化が対立する二つの項であるということはそれほど自明だろうか。フィリップ・デスコラによれば、この分断を遂行したのは近代西洋だけである。ここには、西洋と非西洋を隔て、人間と非人間を本質的に切り離して考える近代西洋特有の思想(ナチュラリズム)が認められるのだ。ところが、世界や環境について思考する仕方は他にも存在する。肉体的差異を認めつつ、人間と非人間を本質的に同質の霊魂を持つ存在と捉えるアニミズム。人間と非人間を内面的にも肉体的にも似たような存在と考えるトーテミズム。連続する無数の差異の中に人間と非人間の差異を織り込み、両者の照応関係を打ち立てるアナロジズム。世界の正しい捉え方を決定する唯一のモデルなど存在しない。私たちは、世界の中で世界の見方を作り上げ、変換し続けているのである。綿密な現地調査と膨大な文献に基づいて論証を進め、人類学における〈存在論的転回〉を象徴する一冊となった本書が行きつくのは、世界に対する真に開かれた思考である。

目次
第1部 「自然」の騙し絵(連続体の諸形象/野生と家庭/大分割)
第2部 経験の構造(実践の図式/自己との関係/他者との関係)
第3部 存在の配置(アニミズム再考/存在論としてのトーテミズム/ナチュラリズムにとって確かなこと/アナロジーの眩暈/項・関係・カテゴリー)
第4部 世界の用法(集合の創設/習俗の形而上学)
第5部 関係の生態学(繋がりの諸形態/霊魂の交渉/構造の歴史)/可能事の目録

著者紹介
デスコラ,フィリップ[Philippe Descola]
1949年、パリに生まれる。文化人類学者。
サン=クルーの高等師範学校を卒業後、クロード・レヴィ=ストロースに師事し、社会科学高等研究院で教鞭をとる。
現在、コレージュ・ド・フランス教授

以上です。(訳者からいただいた「内容紹介」を追記しました(2020年2月7日))。

第6回文学部コモンズカフェ(伊藤邦武先生)が開催されました

伊藤邦武先生(本学文学部教授・龍谷哲学会委員)による講義(「哲学から宇宙を考える」)が、2019年12月10日(火)12時25分から13時5分まで、大宮学舎東黌(とうこう)二階のラーニングコモンズで行われました。

伊藤先生のご近著『宇宙はなぜ哲学の問題になるのか』(筑摩書房)をもとに、以下の章立てでお話しがありました。

1. 哲学とは
2. 宇宙とは
3. 3つの宇宙論
4. 3つの問い
5. プラトン
6. カント
7. ウィトゲンシュタイン

伊藤先生と出席者の間での質疑応答もあり、講義は盛況の内に終了いたしました。
詳細は龍谷大学のニュースセンターの記事をご覧ください。

哲学科哲学専攻の模擬講義が行われました(龍谷大学2019年オープンキャンパス、8月3日14時から14時30分まで)

小林徹先生(本学文学部講師・龍谷哲学会委員)による模擬講義(「哲学と自由」)が、大宮学舎東黌(とうこう)三階で行われました。
小林先生による本学の哲学科哲学専攻における学びの特徴の説明の他、学生スタッフによるゼミの紹介もあり、盛況のうちに終わりました。

ご参加くださったみなさま、まことにありがとうございました。

【新刊情報】伊藤邦武『宇宙はなぜ哲学の問題になるのか』(ちくまプリマー新書)

伊藤邦武先生(本学文学部教授・龍谷哲学会委員)の新著が刊行されます。

「宇宙に果てはあるか」「広大な宇宙の片隅の我々は何者か」。プラトンもカントもウィトゲンシュタインも哲学は宇宙への問いから出発した。謎の極限への大冒険! 根源から考える一番やさしい哲学入門。
筑摩書房 on Twitter

ぜひ手に取ってみてください。

追記
「はじめに」をWeb上で読めるようになりました。
ちくまweb

哲学科哲学専攻の紹介(「龍谷大学文学部パンフレット2020」他)

「龍谷大学文学部パンフレット2020」が出来上がりました。
そのデジタル・パンフレットがございます。
紙媒体のパンフレットの請求もしていただけます。

以下の画像は、哲学科哲学専攻の部分です。この部分のPDFファイルをダウンロードしていただけます。
龍谷大学文学部パンフレット2020(哲学科哲学専攻)

また哲学科哲学専攻の学生の学びを体験できるムービーを集めてみました。
ミュージカルから学んだ、言葉のチカラ。(2017.05.25)
哲学と能楽から、先人たちの知恵を学ぶ。(2018.05.18)
伊藤ゼミ授業風景(2017.05.25)

是非ご覧ください。

※龍谷大学の入試情報については、ホームページをご参照ください。

2019年度 修士論文中間発表会(哲学専攻)開催のお知らせ

2019年度の修士論文中間発表会(哲学専攻)が開催されることになりました。
題目(予定)と発表者、それに日時・場所は以下の通りです。
ご多忙中とは存じますが、お繰り合わせの上、ご参加くださいますようお願い申し上げます。

開催日時 6月28日(金) 午後4時45分~午後6時15分
開催場所 大宮学舎 北黌101教室

題目 ヤスパース哲学における理性の正当性
発表者 杉本 一樹 氏

題目 ハチスンの道徳感覚説とヒュームの道徳感情論
発表者 瀧本 祐介 氏

題目 ヌスバウムのロールズ批判と可能力アプローチ
発表者 豊澤 檀 氏

お知らせは以上です。失礼いたします。

2019年度 龍谷学会・龍谷哲学会共催 学術講演会

2019年度龍谷学会・龍谷哲学会共催の学術講演会が開催されることになりました。
講演題目と講師、それに日時・場所は以下の通りです。
ご多忙中とは存じますが、お繰り合わせの上、ご参加くださいますようお願い申し上げます。

講演題目
新しい自然観:ミクロマクロ双対性/オフシェル科学/人工知能 vs 自然知能

講演者
小嶋 泉(ドレスト光子研究起点顧問/滋賀県健康づくり財団所属非常勤医師)

開催日時
6月21日金曜日4講時(15時-16時30分)

開催場所
龍谷大学・大宮学舎・清和館3階ホール

講演概要フライヤーの2ページ目をご覧ください。

お知らせは以上です。失礼いたします。

 

『龍谷哲学論集』第33号と『龍谷哲学』第45号が刊行されました

『龍谷哲学論集』第33号が2019年1月に、『龍谷哲学』第45号が2019年3月に、それぞれ刊行されました。

今号の『論集』には、以下の2本の論考が掲載されています。

 

  • 伊藤邦武「ポアンカレの時間論」
  • 奥野文夫「デカルトの幸福論(下)」

 

また今号の『龍哲』には、以下のものが掲載されています。

 

  • 2017年度優秀卒業論文4本のうち、2本
  • 2018年度1・2回生優秀レポート3本
  • 2018年度1回生優秀パワーポイント1本

 

以上、お知らせ申し上げます。