お知らせ

【新刊紹介】松田克進(2023)『スピノザ学基礎論 スピノザの形而上学 改訂版』、勁草書房。

龍谷大学文学部の松田克進教授(龍谷哲学会会員)が、2023年5月に勁草書房から、『スピノザ学基礎論 スピノザの形而上学 改訂版』を出版しました。

出版社による同書の内容説明は以下のとおりです。

「多面的なスピノザ思想を読解するために──『エチカ』は前から順に読み進めても理解できない。第1部に出てくる基本概念の意味論的種明かしが第2部の頭で行われるからである。本書は、ここを集中的・徹底的に分析し、『エチカ』の基本概念かつスピノザの世界像の基礎・土台・根底でもある「実体」「属性」「様態」を明らかにする」。

同書の内容説明は以上のとおりです。

同書は、副題からも分かるように、松田教授が2009年6月に昭和堂から出版した『スピノザの形而上学』の改訂版になります。
どのような改訂が本書に施されているか、また本書がどのような特徴のある研究書であるかは、出版社から公開されている同書の「はじめに」からも確認できます。

関心をおもちの方は、ぜひご覧になってください。

以上です。

【新刊紹介】伊原木大祐・竹内綱史・古荘匡義編(2023)『3STEPシリーズ 宗教学』、昭和堂。

龍谷大学経営学部の竹内綱史准教授(龍谷哲学会会員)と社会学部の古荘匡義准教授が共編著者となった『3STEPシリーズ 宗教学』が、2023年4月に、昭和堂から出版されました。

出版社による同書の内容説明は以下の通りです。

生きる助けともなれば、苦悩の元凶ともなる宗教。
人類の誕生以来存在し続けてきた宗教。
人間はなぜ宗教という営みをするのか?
何が宗教を形作ってきたのか?
現代社会の宗教はどのような状況にあるのか?
3ステップで読者自らを問いへと誘い、宗教学の面白さと奥深さを伝える入門書。

また同書の目次は以下の通りです。

序 章 宗教学への招待――宗教を学問する 竹内綱史

第Ⅰ部 宗教について考えるために
第1章 生と死の意味――この世の生に意味はあるか 竹内綱史
第2章 悪の問題――無関係ではいられない熱い問題 根無一行
第3章 宗教と倫理――宗教を問い直す/倫理を問い直す 重松健人

第Ⅱ部 宗教学の基本テーマを学ぶ
第4章 宗教と各種データ
      ――宗教学における量的調査との向き合い方 松野智章
第5章 宗教と呪術――異質なものへと開かれるために 伊原木大祐
第6章 祈りと宗教体験――宗教の本質を求めて 古荘匡義
第7章 神話の問題――現代人にとっての神話とは 後藤正英
第8章 儀礼と祭り――単調な日々に変化をもたらすもの 鶴真一

第Ⅲ部 宗教学の最新テーマを学ぶ
第9章 宗教と世俗――私たちは世俗的な時代に生きているのか 坪光生雄
第10章 宗教とツーリズム――なぜ聖地は増え続けるのか 岡本亮輔
第11章 宗教とスピリチュアリティ
      ――宗教のようで宗教でない多様な思想と実践 河西瑛里子
第12章 宗教とジェンダー
      ――変わりゆく社会における宗教の役割 猪瀬優理
第13章 宗教と政治
      ――フランスのライシテと日本の政教分離から考える 田中浩喜
第14章 宗教と科学――両者は対立するか,調和するか 藤井修平

終 章 宗教学のこれから
      ――「宗教とは何か」という問いを考え直す 下田和宣

関心をおもちの方は、ぜひご覧になってください。
以上です。

【新刊紹介】入谷秀一(2023)『感動を、演技する――フランクフルト学派の性愛論』、晃洋書房。

龍谷大学文学部の入谷秀一准教授(龍谷哲学会会員)が、2023年2月に、晃洋書房から、『感動を、演技する――フランクフルト学派の性愛論』を出版しました。

出版社による同書の内容説明は以下の通りです。

「「私たちは批判理論をフランクフルトから引き離さなければならなかった」
(J・バトラー)
フランクフルト学派の男たちは愛や性、エロス、身体について何を語り、何を語らなかったか。
一世紀にわたる論争史をふりかえり、彼らの知られざる苦悩、葛藤、欲望、そして女たちとの傷だらけの「交わり」に光を当て、身体化する批判理論、演技する弁証法の可能性を模索する。」

また同書の目次は以下の通りです。

序論にして結論
第Ⅰ部 動じぬ男たち
第1章 アドルノ、そして「女々しき男たち」のイマーゴ
第2章 H・マルクーゼ、そしてオナニストたちのユートピア
第3章 ハーバーマス、そして「一般化された他者」
第4章 ホネット、そして闘争なき「承認をめぐる闘争」

第Ⅱ部 アドルノの動揺
第5章 女たちの影、女という影――アドルノセクシュアリティを覗く(1)
第6章 エロスと弁証法――アドルノセクシュアリティを覗く(2)
第7章 笑うアドルノ――あるカバと猟犬の物語

第Ⅲ部 振動する語り
第8章 承認・苦悩・バイオグラフィー―批判理論の現在
第9章 理想的読者とは誰か―コンステラツィオーン風に
第10章 意味が立ち上がるとき―ポスト近代的な語りの布置
  
関心をおもちの方は、ぜひご覧になってください。

以上です。

2023年度の入学式・クラス会、ならびに新入生歓迎プログラムが開催されました

2023年度の学部生の「入学式」が、2023年4月1日土曜日に開催されました。
新入生の皆さん、まことにおめでとうございます。
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翌日4月2日日曜日には、学科専攻ごとに「クラス会」が開催され、クラス担任からの挨拶もありました。

そのご学科専攻を超えた文学部全体の「新入生歓迎プログラム」が催され、親睦を深めることができました。

失礼いたします。

【新刊紹介】荒畑靖宏・吉川孝編著(2023)『あらわれを哲学する 存在から政治まで』、晃洋書房。

2023年3月に、晃洋書房から、荒畑靖宏・吉川孝編著『あらわれを哲学する 存在から政治まで』が、出版されました。
斎藤慶典慶應義塾大学文学部教授の定年退職を記念して、齋藤先生に捧げるべく編まれた論文集です。

出版社による同書の内容説明は以下の通りです。

「現象学の無限の可能性
すべてはあらわれざるをえない。
世界は、その根本のところで、<なにかが・なにかに対して・なにかとしてあらわれる>というあり方をしているのではないか。これが私たちの直観である。そしてこの直観は、さらなる哲学的探求へと開かれていく。」

同書は全5部全16章からなりますが、そのうち第3部第9章「哲学は遅れて メルロ=ポンティと構造の問い」を、龍谷大学文学部の小林徹准教授(龍谷哲学会会員)が執筆しました。

目次」を、出版社のホームページからお読みいただけます。
関心をおもちの方は、ぜひご覧になってください。

以上です。

2022年度の卒業式・修了式が挙行されました

学部生の卒業式ならびに学位記・卒業証書授与式が、2023年3月16日木曜日に執り行われました。
https://www.ryukoku.ac.jp/special/livephoto/gra22/photo/fukakusa02/index.html

また大学院生の修了式ならびに学位記・修了証書授与式が、2023年3月18日土曜日に執り行われました。
https://www.ryukoku.ac.jp/special/livephoto/gra22/photo/daigakuin/index.html

卒業生のみなさん、修了生のみなさん、まことにおめでとうございます。

1年生後期のゼミでレポートの個人発表を実施

「哲学基礎演習ⅠB」(龍谷大学文学部哲学科哲学専攻の1年生が受講)では、2022年度、伊藤邦武・藤本忠編著(2018)『哲学ワールドの旅』、晃洋書房の発展編を用いて、哲学の諸問題を考察しました。ウ組(山口雅広担当クラス)では、プラグマティズム、芸術哲学、現代正義論、生命倫理学にかんする考察をグループでおこない、成果をレポートにまとめ、2023年1月20日にはその発表しました。

受講者は、発表の準備や当日の質疑応答をとおして、哲学の諸問題にかんする個々人の理解を深めたり、わかりやすく話すための工夫をしたり、さらにはレポートの書き方を学んだりする、そうした重要な経験を積むことができました。今後のさらなる成長・活躍が期待されます。

1年生後期のゼミでグループ・プレゼンテーションを実施

「哲学基礎演習ⅠB」(龍谷大学文学部哲学科哲学専攻の1年生が受講)では、2022年度、伊藤邦武・藤本忠編著(2018)『哲学ワールドの旅』、晃洋書房の発展編を用いて、哲学の諸問題を考察しました。ウ組(山口雅広担当クラス)では、プラグマティズム、芸術哲学、現代正義論、生命倫理学にかんする考察をグループでおこない、成果をパワーポイントにまとめ、2023年1月13日にはその発表しました。

受講者は、発表の準備や当日の質疑応答をとおして、哲学の諸問題にかんする個々人の理解を深めたり、チームで発表を準備したり、わかりやすく話すための工夫をしたりする、そうした重要な経験を積むことができました。今後のさらなる成長・活躍が期待されます。